内部吸音型パラボラ集音器と超指向性スピーカー(ADIFF)



音の望遠鏡

 音は光と同じように「波」が伝わる現象で、音波とも呼ばれます。音波用の反射鏡やレンズを使って、光と同じように反射させ、 また集束させることが可能です。図1は、一般的な反射望遠鏡の構成の概要です。反射鏡で集めた光を接眼部に導いて観察します。 図2は、「音の望遠鏡」の概要です。音波用の反射鏡(パラボラ集音器)で集めた音波を、接眼部の代りにマイクロフォンで収音し、ヘッドフォンや スピーカで聴きます。ただし、このままでは音波が反射鏡の内側で共鳴して、こもった感じの音になって聞こえるので、マイクロ フォンの周囲に吸音材を配置して共鳴を防ぐ方法(内部吸音型パラボラ集音器)を考案しました。


応用分野

 音の望遠鏡は当初、石油精製プラントで数多く使われるポンプのような回転機を対象にして、その動作音の変化に基づいて機械の 異常を検出する目的に開発されました。音の望遠鏡は指向性が鋭く感度が高いので、設備診断だけでなく様々な応用が考えられま す。例えば、バードウオッチングの際に遠くの鳥の鳴き声を聴いたり、騒音問題が生じた際に騒音源を突き止めるための探査、あ るいは音による種々のモニタリングにも使えます。また地震などで建物の下敷になった人の発する微弱な音を検知して、救助に役 立てることができればとも考えています。なお音の望遠鏡は音波の受信機といえますが、これとは反対に遠くの目標に集中して音 波を送信する「音のスポットライト」(超指向性スピーカー)を構成することも可能です。

パラボラ集音器における音波伝搬のシミュレーション(動画)

WMV
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内部吸音型集音器の特性




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